大阪往復切符は佐賀・長崎・佐世保・大分・宮崎など九州から大阪エリアへ、お得な料金で往復できるきっぷです。
なお、大阪までの往復は、「在来線の特急列車」と山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」「さくら号」」の利用ができます。
これに似たきっぷに、「京都往復割引きっぷ」、「神戸往復割引きっぷ」があります。
今回は「大阪往復割引きっぷ」について解説します。
大阪往復割引きっぷの料金
「大阪往復割引きっぷ」の料金表は以下の通りです。
設定区間 | 料金【往復】 | 通常料金【片道】大阪駅までの料金 | 往復での差額 | 利用経路 |
佐賀~大阪市内 | 27,910円 | 17,010円(佐賀経由) | 6110円 お得! | ・長崎本線⇒鹿児島本線⇒博多から山陽新幹線 ・長崎本線⇒新鳥栖⇒九州新幹線⇒山陽新幹線 |
長崎~大阪市内 | 28,820円 | 19,360円(新鳥栖経由) | 9900円 お得! | |
佐世保~大阪市内 | 28,520円 | 18,450円 | 8380円 お得! | |
中津~大阪市内 | 27,650円 | 17,110円 | 6570円 お得! | ・日豊本線⇒小倉から山陽新幹線 |
別府・大分~大阪市内 | 27,870円 | 18,150円 | 8430円 お得! | |
延岡・南延岡~大阪市内 | 28,280円 | 19,520円 | 10,760円 お得! | |
宮崎・都城~大阪市内 | 28,920円 | 20,340円 | 11,760円 お得! |
新幹線と在来線を乗り継ぐ駅は、博多駅or新鳥栖駅or小倉駅ですが、自分で選択することはできません。利用する区間ごとに乗換駅が設定されているためです。
例えば、宮崎駅、都城駅発着の場合、鹿児島中央駅を経由して向かうことは出来ません。
※特急列車⇒新幹線へ乗り継ぎます。
※座席は新幹線・特急列車、共に普通車指定席を利用できます。
※きっぷの有効期限は7日間です。
きっぷの有効期間が7日間となっていますので、きっぷの使用開始後、7日以内に往復しないといけません。
大阪往復割引きっぷの「使い方」と「予約方法」
大阪往復割引きっぷの使い方について解説します。
①~⑤の流れで行います。
- JRの駅窓口で、大阪往復割引きっぷの購入する旨を伝え、購入する。
- 在来線の駅で、自動改札機にきっぷを通す
- 指定された在来線特急列車に乗車する
- 新幹線乗換駅で、新幹線用の自動改札機にきっぷを通す
- 指定された新幹線に乗車する
※②と③の部分、新幹線駅から乗車するのであれば、いきなり新幹線に乗車しても構いません。
以上、上記の流れで利用します。
①の部分
きっぷの購入時には、「行き用のきっぷ」と「帰り用のきっぷ」が発行され、使い分けて利用します。
きっぷはJRの駅の窓口で行います。ネットでの購入は不可です。乗車日当日の購入もできるので、前もって駅で購入する必要はありません。
購入時に指定席の座席指定を行うことも出来ます。席の指定をせずに自由席に乗車することも可能です。
新大阪駅では在来線に乗り換えができる!
新大阪駅では、在来線に乗り換えて、大阪市内の駅で降車ても問題ありません。
例えば、新幹線を新大阪駅で降りて、在来線でJR難波駅で降車してもOKです。
ただ一度、JR難波駅で降車すると、再度乗車して別の駅で降車することは出来ません。途中下車は出来ません
新大阪駅での乗り換えは、「在来線乗り継ぎ専用改札」を使う!
新大阪駅で新幹線を降車後、在来線に乗り継ぎをするには、「在来線乗り継ぎ改札」を利用してください。通常の「新幹線の改札」を通過してしまうと、きっぷが回収されてしまいます。
この場合、再度乗車することができません。別途乗車券を購入して乗車しないといけません。
もし、不安であれば駅係員に尋ねるのが良いでしょう。
新大阪駅で一旦降りてしまうと、切符は回収されてしまう。
こんな場合も要注意です。
例えば、新大阪駅で新幹線を降車して、改札口の外へ一度出てしまったら、再入場はできません。
もし出てしまったら、その時点できっぷは回収されてしまいます。
もし、新大阪駅から更に別の場所へ向かうために、在来線に乗車するのであれば、別途きっぷを購入しないといけません。
大阪往復割引きっぷで乗り遅れてしまったら!???
乗り遅れた場合は当日に限り、後続の列車の自由席に乗車可能です。
次の列車でも、次の次の列車でも大丈夫です。
翌日以降の場合は、乗車券のみ有効となるので、別途、特急券を購入して乗車しなければなりません。
大阪往復割引きっぷの「変更」と「払い戻し」
次に変更に関してです。
きっぷを購入した後でも、変更ができます。ただ、変更は1回までとなっております。(列車の指定をした後でも変更は可能)
「利用する日の変更」、「指定列車の変更」も一回まで可能です。
払い戻しと払い戻し手数料について!
払い戻しは、未使用の場合(きっぷの使用開始前)、もしくは、有効期間が残っている場合に払い戻しが可能です。
ただ、払い戻しには手数料が必要です。
手数料は以下の通りです。
【払い戻しを行う時の状況】 | 【手数料の金額】 |
「列車の出発日の2日前まで」の払い戻し | 900円 |
「列車の出発日の前日から出発時刻まで」の払い戻し | 乗車券(片道)1枚に対して220円+特急券の料金の30%(1枚につき) |
「列車の出発後」の払い戻し | 片道乗車券1枚に対して220円 注意=この場合、特急券の払い戻しはできない |
上記の通りとなります。
列車出発後は、乗車券のみしか払い戻しができません。特急券の料金は戻ってこないので注意が必要です。